ハンガリー

予想よりハードモードだった留学の話

(*写真は華がなかったため入れただけでなんの脈絡もありません。あしからず。)

「留学生活は後期から楽しくなる」留学を考えている人なら一度はこんな言葉を聞いたことがあると思います。そして少しモチベーションがある人なら、こんなことを思ったりするのではないでしょうか。「俺(私)はこんな風にはならない」とか。「最初から頑張って充実した留学にしよう」とか。

僕自身も、留学に行く前はこんなことを思っていました。友達も少ない方ではないし、英語にもそこそこ自信もある。僕の場合、昔から英語は得意科目で、TOEFLのスコアも行く前の時点で90ほどありました。だからまぁどうにかなるだろうと、そう思っていました。

しかし、この自信はハンガリーに着いて秒速で打ち砕かれることになります。

 

手も足も出なかった前期

どうせ行くならレベルの高い環境に身を置きたいと考えていた僕は、英語を学びに行くのではなく英語で学びに行くことにし、インターナショナルビジネスを専攻しました。「日本語話せる友達ができてもな~」とも思っていたので、あえて日本語学科などがない大学を選びました。そしていよいよ留学が始まります。

ド定番の国会議事堂

「あーやってしまった」これが最初の頃の僕の率直な感想でした。ヨーロッパに限らず世界各地から同じように留学に来ていたクラスメイトたちとの英語力の差は歴然でした。こうした状況は予想していた、というよりこうした状況を期待して来たはずなのに、いざその状況に置かれた時の自分の感情までは予想できていなかったことに気がつきました。

授業中の共通語こそ英語であるものの、ひとたび授業を出てしまえば同じ国籍同士で生徒たちは固まってしまいます。英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語など実に様々な言語が飛び交います。そんな中に、僕の拙い英語で会話を割って入っていくなんてことは到底出来ませんでした。

この時期はまだ学期のはじめだったので、ウェルカムパーティー的なイベントもちらほらやっていました。授業がだめなら、ということでこうしたイベントにも行ってみましたが、結果は惨敗。ほとんど一言も話すこともなく、ただ目の前の人たちの会話を傍観して終わるという有り様でした。いつこの会は始まるのかと聞いたら、もう始まっていると言われる始末。それぐらいその場の流れにすらついていけていなかったのです。結果的にその日はイベントが終わる前に帰りました。

別の日にはクラブで似たようなイベントがあったので行ってみましたが、同じ結末。そもそもそんなイベントに1人で来ている人間などおらず、結局また孤独感が増幅されただけで終わりました(笑)

まーどこに行っても手も足も出なかったわけです(笑)今だからこそ笑えますが、その時は本当に孤独、というより退屈でした。

いい感じな通学路

1カ月ぐらいが経ったところで、状況はほとんど何も変わっていませんでした。ただ、フラットメイトだったフランス人とオランダ人の2人がとても良い人たちだったので、家での時間はそれなりに楽しんでもいました。2人になんかあったら誘って欲しいというようなことも言ってあったので、たまにパーティーなどにも誘われましたが、そこでまた誰かと親しくなれるわけでもなく、ただその場その場で会っているというような感覚でした。

そんな感じでだんだんと、大学で交友関係を広げていくことに対してのモチベーションも下がっていってしまいました。ただそうなると英語に触れる機会も減ってしまうので、英語を話したい人たちが集まる会などには毎週参加することや、授業にだけは真面目に行くことは決めていました。

さすがに数カ月も経つと友達も出来てきましたが、皆学校外で知り合った人たちで、結局前期の間にはクラスに友達と呼べるような人は1人も出来ませんでした。これはなかなかショッキングでした。こんなに友達作りが下手だったとは、自分でももはや驚きでした。

 

過大評価していた自分

振り返ってみれば、今述べた自分ができなかった理由や状況というのはただの言い訳であることは間違いなく、自分自身当時もそれに気づいてはいましたが、どんなにそれが分かっていても変えることが出来ませんでした。この自分の「大したことなさ」を学べたことが、とても大きな経験でした。今までこれほど屈辱的な経験を味わったことがなかったからです。

しかも、いくつもの似たような経験談を事前にネットで見たりしていて、自分はそうはならないと意思を固めてハンガリーに来たはずだったため、余計自分のだめさに気づかされざるを得ませんでした。「あー俺は自分を過大評価していたんだ」と。正直そこまで大きな成長も感じられないまま、1学期が終わり夏休みに入ります。夏休みの間はマルタでインターンをしていました。

 

変化を感じた後期

冬の定番スケート

そして夏休みも終わり、いよいよ後期が始まりました。ここでようやく今までとの変化を感じることができます。自然と隣に座った人と会話が始められるようになっていました。それもただの挨拶程度ではなく、会話としての会話でした。端から見れば些細なことですが、ハンガリーに来た時にはそんなことすら出来なかったので、この時の僕にとってはでかかったです。そうして友達の友達という流れから、同じジャンルの音楽が好きな人などを見つけることができ、クラブ仲間ができました。

それからの生活は前期とは全く違うものになりました。毎週のように彼らと遊び、ヨーロッパ人がどんな遊び方、パーティーをしているのかなどを知ることができ、本当に刺激的な日々を過ごしていました。

また、前期の反省を活かして、後期の授業は全てグループワークがあるものだけを取りました。こうした授業では少人数でグループを組み一定期間何かしらの課題に取り組むことになるので、必然的にクラスメイトとの距離は縮まります。これもまた功を奏し、どの授業に行っても友達がいるという状況を作り上げることができました。こうしたかつて思い描いていた「当たり前」の学生生活を過ごすのに、これほど時間がかかり苦労するとは正直予想もしていませんでした。

愉快なおっさんにも出会える

結果的に「留学生活は後半から楽しくなる」を見事に自分で体現してしまい、留学前の意気込みはただの意気込みに終わってしまったわけですが、この言葉の捉え方は留学に行く前と行った後では大きく変わりました。

ただ、時間さえ経てば誰でも楽しくなるわけではないように思います。挫折や屈辱を味わいながら、もしかしたら僕のように自分の無能さに気づき腐りそうになりながらも、最低限の努力だけはなんとか続けていくことで、ようやく道が開けたような気がします。

なので、その努力を怠ればそれだけの結果しかついてこないし、逆に言えば後期なんて言わずとも外に外にと出向いていける力のある人は、もっと早くから充実した生活を送ることができるのだと思います。

また、現地での日本人との付き合い方について色々気にする方もいるかと思いますが、個人的には大して気にするようなことではないかと思います。僕の行っていたブダペストはそこまで大きな都市ではないので、クラスには日本人がいなくても何かしらのつてで日本人を見つけるのはそれほど難しくはありませんでした。色々な意見があると思いますが、現地で日本人とのつながりを持つことは大事だと思います。そこから更に広がっていく出会いが確実にあります。

また、日本にいたらきっと関わりを持っていないような人とも知り合うことができるので、交友関係の幅も広がります。あと、留学中はやっぱり何かしらきついこととかも起きたりするので、そんな時日本人の友達がいるのはかなりでかいです。日本人も外国人も関係なく同じように友達を増やせたら良いんじゃないでしょうか。

 

まとめ

一年の留学生活、文字どおり山あり谷ありって感じでしたが、総括としてはめちゃめちゃ充実していました。日本にいた時よりも自由な時間が多かったため、落ち着いて色々なことを考える時間もできました。色んな面において強くなったなーとも感じます。留学の醍醐味はやっぱり「新しさ」だと思います。新しい人にどんどん出会い、新しいことをどんどん経験する。そうしていけばきっと充実した留学になると思います。では~

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齊藤大将
神奈川生まれ、神奈川育ち。大学3年を終えてからハンガリーに1年間学部留学。「よく学び、よく遊ぶ」がモットー。
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