チェコ留学のためのビザ事情。現地でビザ取得した私の体験談
チェコに90日以上長期滞在するには、ビザの取得が必要です。今回は私の体験談をもとに、チェコのビザについてお伝えしたいと思います。
※私が滞在していた2016年~2017年の話なので、最新情報は都度ご確認ください!
方法は2つ
チェコのビザを取得する方法は、2通りあります。
①日本で取得
②現地で取得
私はチェコへの渡航を決めてから、日本にいる間にビザ取得をする時間がなく②の方法で取得しました。日本でビザ手続きをしていないので、どちらが大変かは比較できませんが、それぞれメリット、デメリットがあると思います。ただし、渡航前に日本で時間的猶予があるなら②はオススメしません。その理由はまた後ほど。
必要書類
ビザを取得するには必要書類を揃える必要があります。
就学ビザの申請書類
1.ビザ申請用紙 1通
2.カラー写真2枚
3.パスポート+パスポートのデータ面(氏名・写真・署名が掲載されている頁)のコピー1部
4.滞在の目的を証明する書類( 受入先の学校の入学証明書など。※チェコ語)
5.十分な生活費があることを証明する書類(銀行・郵便局の 預金残高証明書)と、そのチェコ語訳(翻訳認証済みのもの)
6.クレジットカード(提示のみ、表面のコピーを用意のこと)
7.住居が確保されていることの証明書(賃貸契約書や入寮証明書の原本もしくは公証されたフォーム
8.海外旅行傷害保険の保険証券(実質指定あり)
9.日本における無犯罪証明書(アポスティーユ認証が必要)「チェコ共和国大使館|長期ビザについて」より引用、要約
見るだけでややこしそうなのが伝わってきますが、ポイントとしては、
- 基本、各種証明書類はチェコ語(翻訳したものは大使館で翻訳認証してもらう必要あり)。
- 全部揃えるために色々な機関に行く必要がある。
ということ。チェコに行くことが決まったら、とにかく早く書類収集に取り掛かりましょう。こちらの在日チェコ大使館のホームページに上記の完全版があります。
私は現地で書類を集めたので、日本でチェコ語翻訳をして翻訳認証をしてもらうことはありませんでしたが、翻訳については、こちらに大使館からの情報があります。
ビザができるまで、就労ビザは最大3ヶ月(駐在員の家族も同様)、就学ビザは最大2ヶ月かかります(但し、学校の種類によっては、StudyではなくOtherのカテゴリーに入り、ビザが最大3ヶ月かかる場合もあります)。出発予定日に間に合うよう、早くから余裕をもって書類を準備してください。
就学ビザには「Study」と「Other」の2種類があります。国の機関から認可されていない場合が「Other」にあたるようで、私が最初に通っていた英語コースは「Other」にあたりました。自分がどの種類のビザにあたるかは、学校に確認すると良いと思います。
私の体験談 現地でビザ取得
私が最初の学校から就学許可をもらったのが12月半ば、そのコースが始まるのは翌年の2月末でした。在日チェコ大使館のビザ情報をチェックしてみると、ビザ申請から取得にはどうやら、2〜3ヶ月かかるとのこと。しかも書類一式も揃えるとなると、これはビザ取得をしてから渡航するのは厳しいぞと思い、現地でビザを申請することにしました。
渡航前、日本で行ったこと
[box class=”pink_box”]
①無犯罪証明書の取得とそのアポスティーユ認証
②チェコの保険加入
[/box]
①無犯罪証明書の取得とそのアポスティーユ認証
無犯罪証明書は、自分の住民票がある警察署で発行してもらいます。私は当時、東京に住民票があったので、警視庁で申請・取得しました。取得のための提出書類の一つに、「提出先機関からの証明書を要求する文書等、証明書発給の必要性が確認できる書類」というものがあり、これは在日チェコ大使館に発行してもらいました。(このページの下の部分「補遺1 日本の無犯罪歴証明書発行のためのレターについて」に詳細あり。)
無犯罪証明書は2週間ほどで発行され、郵送での受け取りは不可だったので、警視庁にもう一度出向きました。その後すぐ、アポスティーユ認証をもらうため、2軒隣の外務省に向かいました。アポスティーユ認証された書類は、直接受け取り、郵送受け取りを選ぶことができたので、郵送を選択し、2~3日後に受け取ることができました。
無犯罪証明書については、各都道府県の警察署ホームページに、必要な書類や発行にかかる時間が掲載されています。
アポスティーユについては、外務省のこちらのページで確認できます。
②チェコの保険加入
チェコのビザを取得するには、チェコの保険に加入しなければなりません。( このページの下の部分「補遺2 保険の証券について」に詳細あり。)保険証券の提示は、ビザ受領時で良いと記載がありましたが、受領を現地で行うつもりだったので、何かあったときのためにチェコ渡航開始から保険が適応されるよう、手続きをしました。
– SLAVIA pojistovna, a.s.
– UNIQA pojistovna, a.s.
– VICTORIA-VOLKSBANKEN pojistovna
– MAXIMA pojistovna a.s.
– Pojistovna VZP, a.s.
上記5社が指定の保険会社として挙げられており、私は、SLAVIA pojistovna, a.s.のこの保険に加入しました。この会社を選んだ根拠は特にありません。(各社の比較を試みたが、ズラーっと並ぶ細かい条件に心が折れた。)私が選んだComprehensive health insuraneと、もう一つ安いプランがあったのですが、大は小を兼ねるだろうということで、Comprehensiveの方に入りました。保険料は思ったより安く、12ヶ月のプラン10,000CZK(51,926円)でした。
現地で行ったこと
まず、「現地」と表現していますが、渡航後のチェコビザ申請は、なんとチェコ国内ではできません。オーストリアやドイツなど、周辺諸国のチェコ大使館で行わなければなりません。この時点で一度「え!」となります。
しかも、ただふらっと好きな国のチェコ大使館に行けばいいのではなく、予約をする必要があります。予約を試みると、言い渡されるのが平気で1ヶ月後の日程だったりします。この時点で、2度目の「え!」です。
というのも、日本国籍の保有者が、ビザなしでチェコ(シェンゲン圏)に滞在できるのは最大90日。(厳密には「あらゆる180日の期間内で最大90日間」。渡航前の180日間にシェンゲン圏に滞在していた場合は、その日数も計算する必要があります。参照:外務省)入国してから他の書類を揃え、予約、申請、取得(2~3ヶ月かかると言われる)までの時間を考えると、現地でのビザ申請は綱渡りでしかありません。
ビザ申請さえしてしまえば、その国にいることができるのでは?という疑問も浮かぶのですが、私が通っていた大学がチェコ内務省に確認したところでは、申請している状態でも90日を使い果たしてしまえば、シェンゲン圏内から出る必要があるとのこと。90日を使い果たすと180日間シェンゲン圏内に入ることができないので、ビザを受け取るための数日を残して出る必要があります。(この辺の条件は都度確認してください)
例によって、私も予約の段階(メールでのやりとり)でかなり先の日程が言い渡され、直接電話で交渉したところ「来週のここなら空いてる」と言われ、3度目の「え!」。(それまでも、他のチェコ大使館に電話をしたら、業務時間内にも関わらず何度かけても一向に電話を取ってくれない、など、いろんな「え!」がありました。)
前後しますが、私は予約の際に、申請書類をスキャンしてメールで送るよう言われ、それにOKが出たら予約ができる、という条件でした。なので予約をするために書類を全て揃える必要がありました。予約を完了するまでにやったことは、次の5つ。
[box class=”pink_box”]
①大学から就学していることの証明書を発行してもらう
②銀行口座を開設し、入金、残高証明書を発行してもらう
③不動産屋に住居が確保されていることの証明書をもらう
④プラハの在チェコ日本大使館で、無犯罪証明書をチェコ語翻訳・証明してもらう
⑤加入した保険会社のオフィスで、保険証券と支払いレシートに印鑑をもらう
[/box]
①大学から就学していることの証明書を発行してもらう
これはそのまま、ビザのために必要な旨を大学オフィスに伝えて発行してもらいます。
②銀行口座を開設し、入金、残高証明書を発行してもらう
私が口座を開設したのは、Česká spořitelnaという銀行。銀行支店に直接出向き、口座を開設したい旨を伝え、手続きを行います。無事に口座が開設されたら次は入金。チェコではATMで入金ができないので、銀行の窓口でお金を預ける必要があります。
必要な額(私の時は6ヶ月で55,000CZK(約285,847円)と言われ、念のため60,000CZK(約311,833円)入金)を自分の口座に入金し、その後ビザのために残高証明書が欲しいと伝え、発行してもらいました。現地銀行でもらう残高証明書はチェコ語なので翻訳する必要はありません。
③不動産屋に住居が確保されていることの証明書をもらう
これもそのまま、ビザのために必要な旨を不動産屋に伝えて発行してもらいます。
④プラハの在チェコ日本大使館で、無犯罪証明書をチェコ語翻訳・証明してもらう
日本で取得してきた無犯罪証明書を持って、日本大使館に行きます。チェコ語翻訳・証明が必要な旨を伝え、申請書を記入します。私は翌日に受け取れると言われ、申請料を持ってもう一度日本大使館へ。詳しくはこちらをどうぞ。
ちなみに開封無効とあったので、メールで書類のスキャンを送る時も開けずに封筒のスキャンだけ送りました。
⑤加入した保険会社のオフィスで、保険証券と支払いレシートに印鑑をもらう
保険をオンラインで申し込み、メールで送られてきた保険証券と支払いレシートを持参して、原本であることの証明のために印鑑をもらいました。正直印鑑が必要であることが、どこからの情報だったか定かではないです。。
これらのステップを踏み、その他ビザ申請用紙などの書類を揃え、全て提示して予約完了。そして電話交渉して譲歩(?)してもらった日に、オーストリア・ウィーンのチェコ大使館に向かいました。予想外だったのは申請料を払う必要があったこと(おそらく7、80ユーロだったと思います。多めにお金持っててよかった…!と思った記憶があります)でしたが、申請自体は特に問題なく終了。ウィーン観光をし、プラハに戻りました。

申請時点でチェコに来てから1ヶ月が過ぎていました。私がシェンゲン圏内に滞在できる残りの期間は2ヶ月弱。その間にビザが発行されることを祈りながら待ちます。
それから通常通り学校に通いながらも、やきもきしながら月日が過ぎて行きました。しかしながら一向に連絡は来ず、しびれを切らし、申請後1ヶ月半が過ぎた時点で、申請したチェコ大使館に電話をしてみることに。すると、「もうできてるからいつでも取りに来ていいよ」との返事が!!「全然連絡してこんやないかーい!!!!」とツッコミを入れたい気持ちを抑え、速攻受領しに行くことにしました。こうして、残り滞在可能期間9日の時点で、ようやくビザを取得できたのでした。
最後に
ギリギリにチェコ行きを決めた自分の自業自得ですが、こんなにも危ない橋を渡ることになるとは思ってもみませんでした。
ちなみにですが、無犯罪証明書を日本で取得することなしに、全てのプロセスを現地で行うのは不可能です。無犯罪証明書を在チェコ日本大使館で申請すると、取得に6~8週間かかると言われます。日本から持参しても、滞在可能日数が9日しか残らないのに、加えて6~8週間かかるとなると、どうしようもありません。よって、現地取得にチャレンジするなら、無犯罪証明書(アポスティーユ認証済み)は日本で取得してから渡航することが必須です。
以上のことなどから、最初にもお伝えした通り、現地でのビザ取得はあまりお勧めできません。各種書類をチェコ語訳しなくて良い、各所から国際郵便で書類を送ってもらう必要がない、などメリットもありますが、私はビザのことが落ち着くまで、常にそわそわしていました。そして、運に助けられた面も多々あります。
国によってビザの事情は異なって来ますが、その国に長期滞在するのであれば、ビザ取得は避けては通れない道です。ビザのことも念頭に入れ、留学の計画を立てることをお勧めします!
(レートは2017年12月時点)