ヨーロッパ留学のメリットのひとつとしてあげられるのが、自分の留学先以外にも、いろんな国へのアクセスが圧倒的にしやすいこと。私も数は多くはないですが、留学していたチェコから他のヨーロッパ諸国へ旅しました。今回から、プラハ留学中の夏休みに旅したブダペストについて、何回かに分けてお伝えしたいと思います。
ヨーロッパでの陸路移動
陸路移動の交通手段
ヨーロッパは陸続きなので、日本と違い飛行機を使わずとも国境を越えることができます。旅の陸路移動の手段としてあげられるのが、バスと電車。多くの場合、バスの方が割安で、プラハからの例を挙げると、なんとイギリス・ロンドンまで49ユーロ(約6,632円)で行くことができます。バス・電車以外のちょっとマイナーなところで行くと、ライドシェアリングのBla Bla Car。誰かが長距離移動する車に便乗して、その移動コストをシェアしようという仕組みです。
便利な比較サイト
今回私がプラハからブダペストへ向かう際に利用したのはバス。プラハからの長距離バスを運行している会社は、Student AgencyやFlixbusなどがありますが、それらの会社を比較するときに便利だったのが、Check My BusとGoEuroというサイト。
両方ともバス、電車、飛行機を検索できるのですが、Check My Busの方は、その名の通りバスにフォーカスしていて、バス以外の選択肢が表示されないことも。


GoEuroは、より包括的に検索してくれます。


バスの検索でいうと、双方のサイトに表示されるバス会社もあれば、どちらかだけにしか表示されない会社もあり、両方チェックすれば、より多くの選択肢を手に入れることができます。
プラハ~ブダペスト
私が選んだのは、Arda Turというバス会社。朝出発して夕方着という時間帯と、他よりも安い!ということでこのバスにしました。プラハからブダペストまで、所要時間8時間20分、チケット代約2,700円。乗り心地はというと、違う機会に利用したことがあるStudent Agency、Flixbusに比べると、車内設備やサービスからしてワンランク下の印象。特に、Student Agencyは、ドリンクサービスがあり、車内エンターテイメントも充実しています。長旅であれば、ちょっと高くても、快適さ重視でバスを選ぶのもありかもしれません。
ということで、走行距離にして約550km、日本でいうと東京~大阪間と同じ距離を移動して、プラハからブダペスト入りしました。
ブダペストの交通事情
チケット
ところ変われば通貨も交通事情も変わります。ハンガリーの通貨はハンガリーフォリント(HUF)。ブダペストに着いてから、とりあえずATMでお金を下ろしてハンガリーフォリントを手に入れ、ブダペスト市内の交通チケットを手に入れました。チケットは駅のチケットカウンターや、券売機で購入することができます。

私がこの旅中にブダペストで使用した交通機関は、メトロ(地下鉄)・トラム(路面電車)・バス・HEV(郊外電車)。



これらの交通機関は、共通で上の写真のチケットで利用ができます。(ただし市外に出る路線に乗る場合は追加料金が必要)
写真のチケットは、1回乗車券。1枚350HUF(約153円)で、80分間(深夜は120分)有効。ブダペスト市内の交通チケットで注意しなければならないのは、チケットの種類には乗り換え可と、不可のものがある点。1回乗車券は、有効時間内であっても乗り換え不可で、乗り換えるには新たなチケットが必要です。プラハでは有効時間内であれば乗り換え自由なので(参考記事)、これはちょっと不便に感じました。

チケットの種類はそれ以外にもたくさんあり、旅行者にとって便利なのは、24時間チケット(1650HUF:約719円)や72時間チケット(4150HUF:約1,809円)。特に7日間チケットは4950HUF(約2,158円)とかなりお得。24時間チケットだとやや割高な気がしますが、このチケットでは乗り換えもできるので、その点を気にせず自由に交通機関を利用できるのがメリットです。
長時間用のチケットを購入すると、使用開始の時刻がチケット自体に印字されていています。しかし、1回乗車券はチケットマシンで乗車時刻を刻印しなければなりません。

メトロのプラットホームへの入り口、トラム、バスの車内にチケットマシンが設置されています。これをやっていないと、チケットを持っていても無賃乗車とみなされ罰金なので、忘れないようにしましょう。
世界遺産の地下鉄
ブダペスト地下鉄の1号線は、世界で唯一世界遺産に登録されています。その歴史は古く、1896年にユーラシア大陸初の地下鉄として開業しました。(参照)
そんなことは何も知らず、1号線の駅のホームに降り立った時の印象は、「かわいい!」。木とレンガで仕上げられた駅の構内は、レトロで趣きがあり、テーマパークの乗り物に乗っているかのよう。
電車も、そのままむき出しになっている鋼材も、シュッとしていなくて、味があります。これはブダペストに来たら一見の価値ありです。
自転車フレンドリー?
私がいたプラハは石畳の道が多く、プラハ市内の道路は、自転車のために特別に整備されてはいませんでした。ここブダペストでは、自転車用の路線や信号機を見つけたので、おそらくプラハよりは自転車が乗りやすそうな環境。
またこんなマップと自転車も見つけました。
私は利用しませんでしたが、どうやらバイクシェアリングも整備されている様子。確かに天気のいい日や夏場は、自転車でブダペストの街をまわってみるのも気持ち良さそう。こちらで詳しい情報はチェックできます。
以上、ヨーロッパの陸路移動と、ブダペストの交通事情についてご紹介しました。次回からブダペスト観光についてレポートしていきます!
(レートは2018年1月時点)
