前回の記事では、ドナウ川沿いの必見観光スポットについてご紹介しました。今回は、そのスポットを別の角度からさらに楽める、ナイトクルーズについてレポートします!
チケット購入
ドナウ川クルーズは、複数の会社が遊覧船を定期運行しています。1日を通して複数のスケジュールがあり、私が選んだ会社は、昼のクルーズはマルギット島方面、夜のクルーズはその逆方面へのクルーズコースを提供していました。
ちなみに今回私がチョイスしたのは食事などはなしの、乗船のみのクルーズ。優雅なナイトクルーズを体験したい人には、船上でコースディナーを楽しめるものもあるようです。
チケットは事前に購入しておいたほうがいいとのことで、昼間のうちにこの会社の船着場に行ってチケットを購入。一般料金2,100HUF(約914円)。アラサーながらも学生の私は、学割1,900HUF(約826円)でチケットをゲット。
「クルーズ船に乗るなんてなんか高そう…」というイメージとは全くもって反対の、かなりリーズナブル価格。しかも学割まであるなんて。素敵です。
乗船
私が選んだ乗船時間は20:45。割と遅めの時間なので、それまでに腹ごしらえ。ご飯をすませたら早めに現地に行って並びます。夏は夜9時近くでもまだ明るいブダペスト。
早めに並んだ甲斐あって、デッキに良い席ゲット。右側一番端を陣取りました。船自体は、屋根がない2階のデッキ席、1階の船内席があり、やはり障害物なしに景色を見渡せるデッキ席が人気。夏のハイシーズンのナイトクルーズなので、ほぼ満席状態でした。
前置きが長くなりましたが、いよいよナイトクルーズスタートです。ここからは写真と共にお楽しみください。
乗船してからすぐ目の前に広がっていたのは王宮の丘。徐々に陽も陰り、ライトアップが浮かび上がり始めます。
ブダ王宮(ブダ城)は船が出発してから最初の見どころ。
続いてセーチェーニ鎖橋。
セーチェーニ鎖橋をくぐると、その奥には王宮。
次に目に入ってくるのは、マーチャーシュ聖堂と漁夫の砦。昼間、今自分が浮かんでいるドナウ川を眺めていた場所も、目線と時間が変われば、全く違う美しさを放ちます。
そして、私の中のこのナイトクルーズのハイライト、国会議事堂。国会議事堂側の沿岸すぐ近くをクルーズしたので、迫ってくるライトアップされた国会議事堂はものすごい迫力。
もう近すぎてカメラに全部おさまりきれません。通りすぎていく一瞬一瞬を逃したくない、と思うほど綺麗で、「美しい」という言葉を誇張なく体現する、本当に贅沢な情景。写真にも納めたい、でも自分の目にも焼き付けたいと、心の中でかなり葛藤しました。
クルーズは、国会議事堂を過ぎてUターンします。先ほどは王宮の丘に対して一番奥に座っていた私が、今度は王宮の丘を一番近くで見ることができる番。
すっかり日も暮れ、ライトアップが輝きを放ちます。
こちらはブダ地区とペスト地区を結ぶ橋の一つ、自由橋。この写真の端の方にもちらっと写っていますが、驚いたことに橋桁の上でくつろぐ若者達がたくさんいました。(良い子は真似しないようにしましょう。)
最後に
このクルーズは南側のかなり奥の方まで連れて行ってくれるコースだったのですが、やはり夜景はセーチェーニ鎖橋を中心に、王宮の丘と国会議事堂周辺が圧倒的にきれい。南側へ行った後半は正直物足りなさがありましたが、1時間で夜のドナウ川沿いを隈なく満喫できました。
夜景は写真で見るよりも実物が圧倒的に素晴らしいので、ブダペストに行ったら、ぜひナイトクルーズを体験してみてください!
(レートは2018年1月時点)