チェコ

ひと味違ったプラハの楽しみ方。のんびり公園散策

プラハにいるならオススメしたいのが公園散策。’Park’をそのまま訳すと公園ですが、日本の公園よりもこちらの公園は規模が大きく、散策する場所というイメージの方が近い気がします。プラハには観光スポットから徒歩で行けるような近さにも、散策に最適な場所がたくさんあります。

ニューヨーク大学プラハに通うMatoušくんのインタビューで、彼がプラハのオススメの場所として挙げるように、地元の人々にも公園は人気。暖かい時期にはピクニックや日光浴を楽しむ人々の姿をよく目にします。今回は、私がプラハ留学中によく行った、オススメの公園を4つ紹介します。

1. Petřín

日本語ではペトシーンの丘として紹介されています。プラハ城の南側にあり、プラハの中心からもほど近い立地。日本大使館からも徒歩で行けます。その名の通り、小高い丘になっており、プラハの街を一望することができます。丘の頂上にそびえ立つ、エッフェル塔の形を模したような塔は、プラハの他の場所からも目にすることができ、初めて見た時はものすごく遠くにある印象でしたが、意外に近場にありました。

最寄りのトラム停留所Újezd側から入って行くと、ベンチが設けられた歩道があり、そこを抜けて丘を登っていきます。

登って行くまでの道は整備されており、頂上にたどり着くまで色々なルートがあります。道によっては勾配が急で、徒歩で頂上まで向かうと結構いい運動になります。夏場には汗だくです。

登って行く道中にある、チェコの詩人カレル・ヒネク・マーハの銅像

もっと手軽に頂上に行きたい!という人には朗報、麓から頂上までケーブルカーが設置されています。

丘の中腹の駅にも停まるので、徒歩半分、ケーブルカー半分なんてことも可能です。チケットは駅にある券売機でも買えますし、プラハ交通局の定期券でも乗ることができました。

徒歩で登って行くと、生い茂る木々の隙間からプラハの街を見下ろすことができます。

そして頂上からはプラハの街が一望できます。

最初の写真の塔には展望台があるので、さらに上からプラハの街を眺めることができます。頂上にはバラ園や、芝生が広がった広場もあり、登頂の疲れが癒えるまで、頂上でしばらくのんびりしても。また、この公園自体が広いので、アップダウンの道をさらに行く余力があれば、散策しがいのある場所だと思います。

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2Riegrovy sady

こちらは、メトロのMuzeum駅や鉄道のPraha hlavní nádraží駅(プラハ中央駅)からも徒歩で行ける公園。プラハ2区に位置しており、ニューヨーク大学プラハからもとても近いロケーションです。

この公園のオススメポイントは、広い原っぱと、そこからの眺め。

引きの絵

緑のスペースはなだらかな坂になっていますが、急ではないので、ピクニックや日光浴に最適。

日光浴という単語が何度かでていますが、こちらに来て、驚いたと同時にいいなと思ったのは、夏になると、この公園に限らず、そこらじゅうの公園の緑の上で日光浴をしている人々の姿。学校帰りの若者から、世間話をしているおばちゃん達まで、太陽×緑=日光浴、という勢いで至る所で目にします。その姿はいたってカジュアルで、Tシャツ姿にサングラスで、そのまま緑の上でのんびり。本格的(?)な人は、水着姿で、シートの上でうつ伏せ、仰向けを繰り返し、全身に陽を浴びようと勤しんでいます。

プラハの夏は暑いといえば暑いのですが、日本のように外にいたら溶けるというような致命的な暑さではありません。特に初夏は、こうやって緑の上でのんびりするのにはもってこいの気候。日本で公園に行くというと、ピクニックなどのイベントが目的な場合が多い気がしますが、ここでは徒然なるままにのんびりする、というのが公園という場所だったように思います。

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3. Vyšehrad

続いて、こちらは先日の記事でも紹介した、NAPLAVKA FARMERS MARKET の近くに位置するVyšehradここは公園もある城跡で、周りは城壁に囲まれています。

Vyšehradの

小高い丘になっており、門をくぐってしばらく坂を登ると、ここにも緑が広がる広場が。もちろん、日光浴、ピクニックをしている人がいます。

丘の上なので、ここからもプラハの街を、また違った角度から眺めることができます。特に、南側の景色は、普段のプラハの街のイメージとは違った表情。遠くまで伸びるヴルタヴァ川との景色がきれいです。

南側
プラハ城側の景色

城跡内には教会があり、ここを訪れたうちの2回、結婚式が開催されていました。

ここにたどり着くまでは、いくつかルートがありますが、下る時はヴルタヴァ川側に下りていく道がオススメ。プラハ城とヴルタヴァ川を眺めながらの景色がまたきれいです。

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4. Divoká Šárka

最後にオススメするのが、Divoká Šárka。中心地からは少し遠い空港側、プラハ6区にあります。ここはもはや公園ではなく、自然保護区だそう。私はDivoká Šárkaのすぐ側に住んでいたこともあり、夕方の散歩、ランニングの時はここに来ていました。散策するなら、個人的にはここが1番のオススメです。

Divoká Šárkaに足を踏み入れると、そこはすでに自然いっぱい。舗装されている道を辿ってぐるっと一周すると、5kmぐらいの距離です。

普通の車両は特別な許可がないと立ち入れないそうで、ほとんど車の通りはなく、徒歩での散策にも、サイクリングにも最高です。

アップダウンがある道と平坦な道が繰り返し続きます。道沿いにはベンチが設置されているところもあり、散策途中の休憩する人の姿も。

道沿いに小川が流れており、これにもまた癒されます。

そしてしばらく行くと現れる岩山。初めて見た時は圧倒されました。そして驚くべきことに、さすがアウトドアが盛んな国、この岩山でロッククライミングをしている人もいます。

そして先ほどの小川と通じているのが貯水池。魚がいるようで、釣りをしている人や、夏にはここで泳ぐ人の姿も目にします。飛び込み台があり、若者たちが次々に飛び込んでキャッキャしている青春姿が眩しかったです。

Divoká Šárkaの景色を目にすると、もはやプラハではないよう。ここも中に入るルートはいくつかありますが、メトロの最寄駅であるNádraží Veleslavín駅は中心地からたった10分程度。

ほんの少し郊外に足を伸ばすだけで、豊かな自然に囲まれて過ごすことができます。ちなみに公園内にスイミングプールがあり、ここも夏は大変な人気。海がない国なので、こういう場所は貴重ですね。

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最後に

プラハでは、美しい街並みに囲まれての街歩きも楽しいですが、一方で、紹介したような公園での散策も、また違った面白さや発見があります。特に、公園から様々な角度で眺めるプラハの街並みは、カレル橋とプラハ城、旧市街広場などのメインストリームとは一味違った美しさです。

また、チェコでは夏と冬の日の長さの違いが極端で、夏は夜の9時過ぎまで明るく、冬は夕方5時から朝8時ごろまで暗い日が続きます。夏が訪れると街が明らかに賑やかになり、公園はこの限られた素晴らしい気候を楽しむ人で溢れています。だいたいビールが飲めるレストランや、ビアガーデンを公園内で見つけることができるので、チェコビール片手にのんびりするのもまた良し。

留学中、勉強に行き詰まったら、気分転換には公園散策がオススメです!

ABOUT ME
Tomomi
1988年九州生まれ、九州育ち。 就職を機に足を踏み入れた東京砂漠から脱出、渡チェコ。 縁あって現在オランダ在住。